台湾・花蓮のあったかくてやさしい旅⑤~旅で出会ったあったかくてやさしい人たち「台湾東部への観光支援」

花蓮や台北で出会った あったかい人たち

この旅で出会った人たち・・・素朴な花蓮のホテルのフロンスタッフ、携帯ショップの可愛い女の子(日本語ペラペラ)、タクシーのおじさん、
市場の朝ごはんで相席になったお母さん、九ふんに行く途中 瑞芳(ずいほう)駅でのった日本の歌大好きなタクシーのあんちゃん・・・
みんな「日本が大好き」で、「日本人はいい人」と信じていて、見ず知らずの私たちを受け入れてくれました。

花蓮の夜市で

夜市でホームレス小谷さんが隣テーブルの家族連れに
地元の人おすすめの一品を聞いたのですが、発音が難しく、どうにも伝わりません。

10分くらい後、なんと隣テーブルの女の子が、彼女イチオシのメニューを買って来てくれました。


臭豆腐、モツ、鴨血が入っている激辛スープ。
確かに辛い。そして美味しいんだけど、同時にどうにも臭くて 田舎の便所のような香り(笑)

彼女は花蓮の学校の学生さんで、たまたま今日は家族が会いに来て、夜市にきたそう。

見ず知らずの観光客の我々に、おススメの一品をプレゼントしてくれたのだのです。
若いのに。

きっと台湾に生まれたことに誇りを持っているんだろうなぁ。

こんなこと、逆の立場でいたら、日本で僕たちはやるでしょうか?
知らない人を善としてまず受け入れる感じとか、
僕たちが忘れかけていた他人との関わり方など、
どうやら花蓮には、そんな温ったかい空気が流れているのかもしれません。

タロコのおばさん達

花蓮イチの観光スポット タロコ峡谷は、街から小一時間。
世界的な大理石の産地のダイナミックで風光明媚な山風景が広がります。

僕らがタクシーで上がれる一番上の立派なお寺を訪ねた時のこと、
ふと見ると崖の一番パノラミックな風景が見える展望台に小さな休憩場所があって、そこにご住職と思しき方と5人の地元のおばさん方がお茶会を楽しんでいました。
そこでなぜか ホームレス小谷さんがご住職に手招きされて、みんなでお邪魔することに。


湾茶器で出されたのは薄青紫色の花茶。すみれとかりんどうのような綺麗な色。
ここからホームレス小谷さんとの会話が始まりました。
会話とは、彼が自分の手の甲にマジックで漢字を書いて伝えるやり方。
するとおばさんたちもメモ書きに、漢字で答えてくれる筆談会話です。


「今 花蓮に必要なものは何ですか?」
「なんにもないわ」
「何か困っていることはないですか?」
最初深刻そうな顔をしていたおばさん達がだんだんにこやかな笑顔になってきます。

「私たちはじゅうぶん幸せ」
「だってこの人には若い日本人の彼氏もいるし!」(爆笑)

「ただ、もっと日本人に来てほしい」
「私たちは日本がとても好きだから!」

気が付けばなぜかおばさんたちが「東京音頭」の大合唱。
ちゃんと歌えるのです。
この意表を突きすぎた展開もホームレス小谷さんのマジックなのかもしれません。


私たち日本人は、台湾の人たちに、僕たちの想像以上に、本当に愛されています!
ちょっとびっくりしました。
これこそ、「思いを思いで返された感じ」です。

I  LOVE  TAIWAN のTシャツの魔法

花蓮から台北に帰る途中で、台湾イチ人気の、観光スポット九份に立ち寄った時のこと。


スタジオジブリの映画「千と千尋の神隠し」の湯婆婆の家のモデルとして有名になった「阿妹茶藝館」。
ここが正面から見える絶景ポイントの店があります。

僕らは日帰り観光バスが到着する少し前に到着していたのですが、それでもさすが人気スポット。
写真を撮りがてらその店に入ろうとしたら、
なんと丁度僕たちの目の前で、店員のおばさんに無情にも「はい、これで満席!」とチェーンで遮られてしまいました。

あぁ、これで後1時間は入れないだろう、と落胆。。

けれど
その直後たまたま出てきた店の人らしきおじさんに、
ホームレス小谷さんが 花蓮で買った真っ赤な「I LOVE TAIWAN」と書かれたTシャツを指差して、
「アイ ラブ タイワン!」を連呼して懇願してみたのです。
もう半ばやけくそで。

すると‥

その熱意が伝わったのか、
ニコニコ笑って「わかった、わかった」と、なんと僕たちグループだけなぜか特別に入れてくれることになりました。
どうやら、そのおじさん、オーナーだったみたい。


小谷さん、やっぱり持ってますね。。

そしてI  LOVE TAIWAN Tシャツがすごい魔法を使ってくれたのです。

この店のオーナー?なんかいいなぁ。

花蓮のお店を訪ねてくれた西野さんのサロンメンバー滝口さん

彼は、1か月前の西野さんブログを読んで、ふらりと台湾に来たとのこと。
そして偶然にも僕たちのと同じ滞在日程で花蓮にいて、
ホームレス小谷さんのTwitterを見て、連絡を取り
なんと夕食に合流!
SNSの効力ってすごい。

ともあれ彼の行動力、素敵すぎます。


こんな人がもっと増えたら面白いなぁ。

ちなみに、このお店、何を食べても絶妙に美味しかったです!泊まっていたアルスマホテルのすぐ近く。

台北で飲食店「赤緑(あかみどり)」を営む竜哉(てつや)さん

台北も最後の最後、空港に向かう直前に
小谷さんが初めて台湾を訪れた時にお世話になったという竜哉さん。
彼は、台北に住んで4年。
台湾の食材を使った日本料理を出すという「赤緑」のシェフです。


彼は海外をずっと旅行していた時に、同居していた台湾人にすごく救われたことがあったそうで、
「いつか台湾に恩返したい」という理由で、お店を出すことにしたそうです。
この店名 「赤緑」は、日本のパスポート(赤)と台湾のパスポート(緑)の意味だそう。
竜哉さんのその真摯さとドラマチックな名前の由来にちょっと感動してしまいました。

今度 食べに行かせていただこうと思います。

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