佐原商家町ホテルNIPPONIA/日本(千葉)
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まるでタイムスリップしたような光景
400年前から舟運や醸造業で栄えた町 佐原。蔵造りの町屋や土蔵や洋風建築が当時の面影を残したまま小野川の回りに立ち並ぶ、まるで映画の舞台のような風景。この商家町は「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。
佐原商家町ホテルNIPPONIAは、このエリアに点在する5棟をひとつのホテルに見立て、町に溶け込むような新しい宿泊体験を提案しています。佐原は江戸末期から昭和前期に最も栄え、東北から利根川を経由して江戸に至る舟運の拠点だったそうです。江戸時代には35軒もの造酒屋があり「北総の小江戸」と呼ばれていたそうです。確かにきっと江戸全盛期はこんな光景がそこらじゅうにあったのだろうと思うと楽しくなります。
古民家の趣をできる限り残しつつ、現代の快適さを共存させた居心地の良さ
客室は江戸時代から明治時代に建てられた商家や料亭、米蔵などで、同じ間取りはひとつもありません。
レセプションは天井の高い元酒蔵。そこで鍵をもらい各々の部屋へ。
各部屋は元の建物のほぼ原型を忠実に再生していて、可能な限りありのままの造りでそのまま使われています。それは多少の不便という、体験です。
元穀物の蔵の鍵は南京錠だったり、元料亭は料亭らしい長廊下があったり、元米蔵は天井高が5メートルもあったりします。印象的なのは土壁の棟。所々土がひび割れていたり、はげ落ちて中の竹枠が見えていたりするのが凄い。(以前ブータンの農家を改築したホテルに宿泊したことがあるけれど、それよりインパクト大。)けれど、土壁はそもそも調湿や防熱、消臭機能が優れていて、現代また見直されていると聞きます。
ちなみに檜のバスルームやトイレ、水回りは最新。テレビはありません。歯ブラシやシャンプーなどのアメニティもしっかり整っていますのでご安心ください。
この程よいバランス感が自分の中に流れる日本人のDNAを刺激してくれる素敵な部屋造りになっています。
小江戸の町で味わうフレンチのコース
ただ夕方4時頃にはあたりの店々はほぼクローズするので食事の予約は必ず予め取っておくことをおすすめします。
佐原の街歩きは女性1人でも十分楽しめそうですが、お部屋は十分過ぎる位広いかもしれません。
尚、2階建ての棟は階段が昔のままで非常に急なため足の悪い方にはおすすめしません。
夜、ホテルの浴衣と下駄姿で真っ暗な街を歩いていると、まるで本当に100年前の小江戸にタイムスリップしたかのような擬似体験。
けれど、成田空港から車でわずか30分の場所でもあり、飛行機の離陸音が遠くに聞こえたりして、現代に引き戻してくれる不思議な感覚。
ホテルのメインダイニングLE UNはフレンチのコース。アメリカ版ミシュランZAGATにも選ばれたレストラン。こちらも元酒蔵だけあって天井が高く、照明は酒蔵を模したユニークな形をしています。また味も定評があり、外部からのゲストも来るそう。質も量もしっかりとしていて、コスパもよく、しかも見た目が美しい。ペアリングで地元のお酒が味わえるのもこの土地なかではの楽しみです。
昼間は小野川近辺の昔ながらの商家町を楽しむ以外に、関東屈指のパワースポットである香取神宮、少し足を伸ばせば成田山などもあり、都内からわずか1時間半でこんな非日常がのんびり味わえる貴重な宿泊体験になると思います。
4棟 13部屋
チェックイン15:00 チェックアウト 12:00 ペット可(VMGグランド)
子供:宿泊可能。ただしお子様用の施設ではないため特別な対応は不可。
PINKがおすすめするポイント!
日本の伝統文化が体感できる歴史的建造物に宿泊できる
ひとり旅でも街歩きが十分楽しめる立地
上質なフレンチがコスパ良く味わえる