誰もがスマホを片手に、写真を撮り加工して、ちょっとしたコメントをつけて、世界中に発信ができるこの時代に、手すきの紙や手刷りのシルクスクリーン印刷、手作業での製本など、時代と逆行したかのようなアナログな生産スタイルをしながら、まるで工芸品のような絵本を世界中に出版している会社がインドにあります。その名も「タラブックス」。
この度様々な方のご協力をいただき、きっとタラブックスファンにはたまらない素敵な企画ツアーが完成しました。
CONTENTS
「タラブックス」を体感する!オフィスや工房を見学
このツアーでは「タラブックス」の本社はもちろんのこと、シルクスクリーンの工房や製本の現場なども訪問をします。手作業の現場をお邪魔にならない程度に見学させていただきます。
「夜の木」の著者バッジュ氏をお迎えした「Origins of Art」刊行記念イベントに特別参加!
土曜日の夜、今回は「Origins of Art」の刊行記念イベントとして、「夜の木」「世界のはじまり」の作家にしてインドの文化勲章パドマシュリー受賞のバッジュ・シャームさんをお迎えした特別なイベントを開催します。
バッジュ・シャーム氏と編集ユニットKAILASの松岡宏大さん、野瀬奈津子さん、タラブックススタッフが一堂に会するトークイベントはまさに奇跡、かもしれません。また、このイベントには現地チェンナイ在住のタラブックスファンも参加予定です。
木にまつわる様々な神話世界を集めた傑作『The Night Life of Trees(夜の木)』やゴンドに伝わる創世神話や生活を描いた名作『Creation(世界のはじまり)』、初めての海外で感じたカルチャーショックを絵本にした『The London Jungle Book』などの著者。タラブックスから本を出版したことが、バッジュがアーティストとして躍進したきっかけとなり、「本を通じてゴンド絵画を世界に紹介した」という実績が認められ、2018年にインドの文化勲章パドマシュリーを受賞。
「タラブックス」をよく知るおふたりを交えての食事会も!
今回は日本でも特にタラブックスと交流が深く、「夜の木」「世界のはじまり」の作家バッジュ・シャームさんとの共著で2019年夏にタラブック社から「Origins of Art」を出された松岡宏大さんと、タラブックス社をまるっと1冊紹介した本「インドの小さな出版社、まっすぐに本を作る~タラブックス」(玄光社)の著書である野瀬奈津子さんを交えた食事会も催します。
レストランは、日本の天皇陛下も訪れたというチェンナイのランドマーク的な豪華ホテル タージ・コロマンデル・ホテルの名門レストラン「サザンスパイス」。オープン以来、南インド料理の最高級レストランで、南インド4州の料理(タミル・ナドゥ料理、ケララ料理、カルナータカ料理、アーンドラ・プラデーシュ料理)だけではなく、歴史的宮殿、奥地にまででかけて調査をしたり、一般家庭で何代にもわたり継承されてきた味を再現しているといわれている味をぜひお楽しみください。
編集者&ライター&フォトグラファーのユニット。旅をテーマにした書籍や雑誌、イベントの企画・制作に携わる。『地球の歩き方aruco』(ダイヤモンド・ビッグ社)シリーズではインドをはじめ4カ国の制作を担当。ときに世界で買い集めた品々を販売することもある。近著に『持ち帰りたいインド』(誠文堂新光社)など。
元フランス領ポンディシェリや実験都市オーロヴィルも訪問
チェンナイの北へ車で約3時間、ベンガル湾沿いにあるポンディシェリは、「インドの中のフランス」と知られる街。1764年から1954年までフランス領となってたポンディシェリは、混沌としたイメージのインドと優雅なイメージのフランスのカルチャーが程よく混ざったユニークな街になっています。このツアーではそんなポンディシェルのフレンチクォーターの街歩きやベンガル湾に沿いのプロムナードなどを楽しんだり、さらに足を延ばして、近郊の田園地帯に広がる面積約20平方キロの実験型エコヴィレッジ オーロヴィルを訪問します。世界中から約2000の人々が移住しているという、どこか懐かしいような近未来のような不思議なインドの風景をお楽しみいただけると思います。
成田発着・現地発着ツアーあり
成田発着と現地発着のツアーをご用意しております。
成田からはANA直行便にてチェンナイへ。現地発着の場合はお好きな航空会社でチェンナイ集合・チェンナイ解散にて自由にご参加いただけます。
本の紹介
Origins of Art : The Gond Village of Patangarh
「夜の木」など、タラブックスの絵本で描かれている幻想的あるいは寓話的な風景の数々は、インドの豊かな自然が生み出したそのままの光景なんだなぁ、と思える旅情溢れる松岡さんの本は、写真集でも画集でも絵本でも小説でもなくて、ジャンルもよくわからない不思議な本になっています。
ゴンド族の絵師バッジュ・シャームさんが案内役になっており、カメラマンであり編集者でもある松岡さんがゴンド族の住む村を訪ね自然と共存する暮らしぶりを撮影した写真とタラブックスの作品で描かれているイメージとを対比しながらデザインされています。しっかりとした装丁の本にもかかわらず、中面にはシルクスクリーン印刷ページが挿入されているのが、タラブックスならではの手仕事感。 改めてインドの自然界やゴンド族の暮らしぶりがうかがえ、同時にタラブックスの様々なその他の本の根源を辿るような一冊です。
著者:KODAI MATSUOKA,BHAJJU SHYAM / 出版社:Tarabooks / 187mm × 248mm / 200P / ハードカバー /
Q&A
一人でも参加できますか?
はい、できます。こちらのプランはおひとりさまでも、同性同士の相部屋にて承ることができます。また、もし宿泊もひとり部屋をご希望でしたら、4万円の追加でシングル利用もアレンジできます。
ツアー紹介
2020年2月19日出発★「タラブックス」を訪ねる 南インド チェンナイと元フランス領ポンディシェリ観光6日間 「夜の木」の作家バッジュ・シャームさんをお迎えした特別イベント企画
出発日:2019年2月19日(水)発
ツアー旅行代金:成田発/6日間/2名1室 268,000円
ツアー詳細(6日間/2名1室)
★<現地集合現地解散プラン>旅行代金/6日間/2名1室 178,000円
その他の「大人のグループツアー」
たとえばヨガやスポーツ、トレッキングやサイクリング、時にはベジタリアンや写真、建築、デザインなど、旅のテーマは様々。ひとり参加でも、みんなが同じテーマで旅をするから楽しいし、時には相部屋仲間との新たな出会いもあるかもしれません。 行き先に囚われない様々な方面へのプランをご案内します。
大人のグループツアー