今回の旅のハイライト的イベントは、「フラメンコの本場セビージャでフラメンコのレッスンをうける」というものですが、この手配が結構ドラマチックに大変でした。
なぜなら8月だから。すなわち、スペイン(ヨーロッパ)ではバケーションの時期。私たちのセビージャ滞在時の希望日に教えてくれる先生が見つからない!のです。さすがに日曜にお願いするなんてことはしていないのですが、ともかく時期が悪いのか・・。
前回のスペイン旅行の際にレッスン受講の経験のある、SちゃんとMちゃんが前にお願いしたところに問い合わせをしてくれたのですが、この時期やはりなかなか先生がいない・・・。料金も高かったり・・・。
結局Sちゃんが、スペイン政府観光局に赴き、「フラメンコやってる人なら♪って、すごく優遇してくれたよ〜〜!」とごっそり資料と、アンダルシア政府観光局特製携帯ストラップまで人数分ゲットしてきたのでした。最強です。
その資料の中から見つけた、セビージャのとあるホテル。
「フラメンコのレッスン手配いたします」。
さっそくホテルのウェブサイトからお問い合わせ係り宛てで、いきなりメールしてみました
Plaza Santa Lucía Hotel
ここで、日本人のFさんは、フラメンコのレッスンを本場セビージャでうけたい人のための手配をしてくださっています。日本人のお客さんに限らず、世界中から問い合わせが来るそうです。「どんな先生がいいのか、何の曲をやりたいか、何を学びたいか、予算は」など細かく希望を聞いてくださり、常にとても丁寧に対応してくださいました。
なにせ、挙がってくる先生方の名前がすごすぎる!ビビるほど有名どころの先生方とFさんはコンタクトを持っており(直に習ったり、一緒に
学んだりされて)、8月に個人(というか4人グループで)レッスンしてほしい、という私たちのために交渉してくださいました。レッスンしてくださる先生が無事に決まるまで、何度Fさんにメールで相談にのっていただいたことでしょう。
そして、このFさん、やりとりをするうちに「いったいどんなお方なのか・・・」お目にかかるのがとっても楽しみになったのでした。
レッスン手配完了とともに、「レッスンうけるための練習しないとね!」と私たちのスペイン前フラメンコ熱は高まり、私のフラメンコ靴は内側から穴が開きました。
これはスペインで新しい靴を買え、というお告げですね(いずれにしても靴は買う気満々でしたが)。長いことお世話になった靴を旅に持っていき、その靴で本場レッスンをうけ、新しい靴を買い、古い靴はセビージャでお別れしてくる・・・素敵なシナリオじゃないですか。
それに、好きな旅行先で愛着のあるモノを捨ててくる、って良いっていいません?
ごめんなさい、Plaza SantaLucía Hotel
部屋のゴミ箱に靴を置いていったのは私です・・・。
さて、AVEは暑ーーーいセビージャに到着。
みなさん。暑いんですよ。おそらく体感温度45℃くらいあったと思います。私は前にマドリッドで42℃を体験しましたが、そんなもんじゃないです。日差しもアンダルシアはハンパないのです。
ホテルに着くと、Fさんがロビーで待っていてくださいました。想像どおり背が高く、日に焼けて小麦色の、いい意味で国籍不明だけど、まちがいなく素敵な日本の女性でした。黒髪でとてもフラメンコ的な。チェックインを済ませ、夜に観るフラメンコのタブラオの予約をしていただいたり、明日うけるレッスンの確認などをし、さっそく街へ出ることに。そう、今日は金曜日。フルにフラメンコ的買い物をしたい街で、フルに買い物の時間が取れるのは今日のみ!張り切って出かけます。
そして私たちはホテルのレンタサイクルで買い物に出かけることに。
この暑い中、自転車にのって走り回る物好きはそうそういなかったらしく、予約もしていませんでしたが、「用意できます」とのこと。
セビージャの街にはちゃんと自転車用レーンがあって、けっこう爆走できるのです。まあ、なんて気持ちよいのでしょう!
セビージャの、今まで来た事のない地元感の強いエリアを、自転車でローカルっぽく走る。並木道の日陰は、風が気持ちいい。
セビでチャリ、ぜったいにオススメです。
最初に自転車をとめたのは、セビージャ大学。
ルートとしてホテルから中心街へのちょうど途中にあったのですが、ここはひそかに私たちの行きたかった場所でした。
セビージャ大学、それは元タバコ工場。
元タバコ工場といえば。。。。オペラ「カルメン」の舞台になった場所です。
カルメンといえば、いつも先生が「カルメン!て感じで踊れ!あんたたちはジゼルじゃなくてカルメン!目をふせるな、下向くなっ!」と、フラメンコのイメージ(踊りってイメージが大切ですの♪ 自分が程遠くても・・。)を象徴的に話すときに出てくるスペイン女です。それになんといってもビゼーのカルメン、曲がカッコいいじゃないですか。
「ここでカルメン働いてたのかー!♪」とはしゃぐ私たち。「ていうか実話じゃないから。フィクションね。」とお互いのつっこみが。
第4弾に続きます。