現地では、「トゥト・アンク・アメン(Tut-ankh-amen)」と表記されており、
王家の谷を訪れた際、ガイドの説明で はじめて
これで「ツタンカーメン」と読むんだ!と思ったものです。
王家の谷にはツタンカーメンのミイラが安置されており、約3400年前の姿をミイラで観ることができます。
当時、ファラオが亡くなり、ピラミッドに納められたミイラや財宝のほとんどが、
没後わずか数十年のうちにすべて盗難されていたそうです。
ツタンカーメンの財宝はこうした過去を鑑み、王家の谷という、どこに何があるか分からないような石と砂の谷のあちこちに
様々な人間のミイラを分散させ、マトリョーシカ状に部屋の中に部屋を作り、
さらに壁でふさいで、その財宝を守ろうとしたのです。
その財宝の数々は、カイロの考古学博物館で見ることができます。
黄金のマスクはやっぱり人気ですが、棺さえ木製⇒石⇒金のマトリョーシカ状態,
驚くべきは、ツタンカーメンのベッドやサンダルなど。
少し高めのベッドもサンダルも、現代とほとんど変わっていないデザイン。
扇などは、ジュリアナ扇(ある世代にはわかるハズ)とまったく同じで、嘘かと思ったくらい(笑)
所詮人間の考える便利品の進化度というのは、このくらいのものなのか、と妙に納得したものです。
本当に見ごたえがあり、おすすめの場所です。
その素晴らしい財宝の発見者こそが、イギリス人考古学者のハワード・カーター氏。
このたび、当社の契約をしている現地手配会社の社長と日本人スタッフが来日し、
「ハワード・カーター氏の家を訪問したいと思いませんか?」と言われ、
私はすぐに飛びついてしまいました。
当社のルクソールに宿泊するツアーには、王家の谷の観光と共に、「ハワード・カーターの家訪問」をくわえさせていただくことが可能です。もし気になった方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。
余談ですが、ハワード・カーター氏についてもっと知りたいと思われた方へ。
山岸涼子さんという方の漫画「ツタンカーメン」をお勧めします。
(実は私は、エジプト訪問前に「王家の紋章」という女子マンガをとりあえず15巻まで一気読みして行きました)
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