この度、現地取材を経てクローズアップさせていただく『チバソム・インターナショナル・ヘルスリゾート』(通称チバソム)。すでに優れたリトリート・プログラムの一端をご紹介しましたが今回は、6つの柱のひとつ「⾷餌」を物語るウェルネス・キュイジーヌと『チバソム』の本幹ともいえるESG(環境、社会、ガバナンス)の取り組みに関してお送りします。
これまでの記事
まさに未曾有となったCOVID-19。旅の楽しみや感動すらも奪ったパンデミックを乗り越えようとしている今、私たちが改めて目を向けたいのがウェルネスではないでしょうか。なによりコロナ禍を経て、己の健康をプロのサポートのもとで整えるべきだと考え始めた人々が増えています。そこでご注目いただきたいのがPINKの各オーガナイザーツアー。
現在、募集中の本草閣・第9代目当主、秋山あかねさんと『チバソム』のコラボレーション企画は、今ご注目いただきたい内容です(お申込み締切 8月17日)(受付終了)。
まもなく30周年を迎えるアジアの「デスティネーションスパ」の先駆者、『チバソム』と本草閣・第9代目当主、秋山あかねさんとのコラボレーションは、上質かつ結果を体感できる旅に仕上がりました。
さて、『チバソム』に滞在する意義を知って頂くためにご案内が欠かせないのは、ウェルネス・キュイジーヌ。これこそ食のリトリート。朝昼晩のお食事、スイーツやパン、ドリンクに至るまで7つのルールを設けて調理し提供しています。
チバソム・ウェルネス・キュイジーヌの7つのルール
①味、栄養、プレゼンテーションが同等に重要
②最高の栄養価の食材を使用
③食材の調理方法(栄養価の品質保持、食品の安全性、豊富な栄養、食品の相乗効果を守る)
④ライフスタイル、そして持続可能なウェルネスを促進
⑤バイオインディビジュアリティ(個人のニーズに合わせた料理の提供)
⑥地球への畏敬
⑦コミュニティ・エンゲージメント(地域を通じた持続可能な活動への取り組み)
料理やデザートに使われる野菜やハーブの8割が自社農園で栽培。オーガニック製法で栽培されるのは勿論、その肥料も食材の端材や農園の落ち葉など余すことなく使用。そもそもチバソムは、2015年9月の国連サミットにて「持続可能な開発目標」が掲げられるより以前に開発。開業時より持続可能な農法をポリシーとしています。そうした地球へのやさしさがおいしさに変わり、健康へと繋げる根本となっています。こうした独自の取り組みはアクティビティとなっていて、滞在中に農園などを訪ねるツアー(無料・要事前予約)も設けられています。
さらに特筆すべきは、環境保護への取り組みのひとつ、「クライラー・ニウェー マングローブ森林保護プロジェクト」への参加。シリントーン王女の生誕60年記念となった2013年に設立され、ホアヒン中心部に唯一現存するマングローブ林であるエリアの管理者としての役割を担い、植樹を重ねてきました。
現在も、ホアヒン郡とシラパコーン大学、隣接する寺院のワット・カオ・クライラートと連携し、マングローブ生体系の重要性への意識と湿地を修復するための活動に心血を注いでいます。
ウェルネス・キュイジーヌを生み出す食材の力を感じると共に自然保護への高い意識を現地で目にする体験は、ウェルネスステイならではの醍醐味となることでしょう。
◆クライラー・ニウェー マングローブ森林保護プロジェクト&チバソム・オーガニック農園見学
開催時間:毎日8:30〜10:30の2時間
備考:要事前予約
また、より深く知るためにクッキング教室(有料・要事前予約)も催されています。シェフによるレクチャーを受け、調理に参加することで食の理念から学べるばかりでなく、日々の生活にも取り込めます。
料理の基本となる「VEGETABLE STOCK」の作り方は、すぐに取り入れられる簡単さ。野菜、調理時に出る皮や根っこといった廃材も旨味の成分に早変わり。
動物性の食材や油脂も使わないため、あっさりした味わいに仕上がります。お子さまの離乳食、調子の優れないときのスープやお粥のベース、ファスティングの際の回復食にも応用できます。
◆クッキングクラス
料金:4,500バーツ(税サ別、1名様)
開催時間:毎日10:00〜15:00の間の1時間
備考:要事前予約
メニュー一例:VEGETABLE STOCK/TOM YAM GOONG/PLA OBB SAMUNPHAI/RAW CHOCOLATE MOUSSE
さて、ウェルネス・キュイジーヌにおいてのこだわりのひとつをお話しすると、アレルギーへの配慮、熱した油を使った調理は行わない、アクリルアミドを発生させるグリルの調理法を避けるなど様々。しかし、ただただストイックな料理とは異なり、おいしい上に血糖値を穏やかに保つ工夫もなされていて、食する度にお腹が整っていくのを感じられることでしょう。また、豚以外の肉類はすべて提供し魚介も豊富。こうしたお食事は宿泊料金に含まれていて初日は、ディナーから食べられます。
オールデイダイニング「テイスト・オブ・サイアム」にて、朝昼は、ブッフェスタイル(アラカルトも選択可)、夕食はアラカルトでお好きなものを召し上がっていただけます。いずれも低カロリーでありつつ、栄養バランスが優れ、食物繊維が豊富です。
勿論、野菜は農園の採りたて。手絞りのジュースや手作りジャムはフレッシュで天然の甘み。加えて感動的なのが、できたての豆乳やアーモンドミルク、オーツ麦ミルクの風味。食物の持つ力が身体にしみ入る瞬間をご実感いただけます。
もともとタイは世界有数の米の生産国で主食も米。『チバソム』では米麺を含む米料理も豊富で、GABAライスなども積極的に取り入れています。パンもグルテンフリーのものがあるので、グルテン不耐性を気にされる方も気兼ねなくお食事ができます。
ヘルシーなメニューであるのは当然ながら長期滞在をするゲストが多いため、毎食毎食飽きさせないおいしさと工夫が散りばめられています。さらにデトックスやダイエットのための特別メニューも用意されているので、各々の目的に寄り添った食生活が旅先で実現します。
次回、最終回は癒しのコクーンともいえる客室をご案内いたします。
現在、PINKでは、秋山あかねさんによるオーガナイズツアーの予約受付中です(受付終了)。他、PINKでは宿泊予約(3泊~)を承っております。お気軽にお問合せください。
撮影・文:泉美 咲月(Satsuki Izumi)
一部画像提供:チバソム・インターナショナル・ヘルス・リゾート
協力:本草閣 秋山あかね(敬称略)
チバソム・インターナショナル・ヘルスリゾート
住所:73/4-6 Soi Moo Baan Nong Kae, Phet Kasem Road Nong Kae, Hua Hin,Prachuap Khiri Khan 77110
問い合わせ先:03-6264-0740
RECOMMEND
- 【シリーズ 《スパイスの旅》南インド編】2025年3月1日発5泊6日間 カレーをこよなく愛する方のための南インド/ケララのスパイスを巡る旅<現地集合&解散>
- 【lebua 後編】ルブアがコスパ最強のラグジュアリーホテルと呼ばれる理由とは?
- ラウンジアクセス特典付きルブア・アット・ステートタワー&タワークラブ・アット・ルブア3泊セットプラン
- 歩く、味わう、癒されるがいっぱい!【PINKで行く 「輝きの島」スリランカの歩き方1】