ブータン~見に行く、ではなく、感じに行く、街と村のお祭り(ツェチュ)

とっておきの民族衣装(キラ、ゴ)に身をつつんだ人々が一同に会すのはお祭りならではの光景です(イメージ)


~祈りと微笑みが交差する、旅の6日間~

今秋ブータンでは、街の華やかなお祭り、そして村の素朴なお祭り(ツェチュ)が開催されます。
ブータンでは、毎年季節ごとにさまざまな場所でツェチュが開催されます。

首都ティンプーでは、大勢の人がきらびやかな民族衣装に身を包み、壮麗な踊りや仮面舞踏が披露されるダイナミックなツェチュ。
一方、ポブジカのような静かな村では、僧侶たちが丁寧に舞う、祈りのようなツェチュ。
華やかさと静けさ、そのどちらにも、ブータンの人々が大切にしている“心の時間”が流れています。

パドマサンババが中心に描かれた巨大な大仏画「トンドル」ご開帳の前で記念撮影する子供たち

ブータンならでは、の感じる時間

ある村のお祭りに訪れたときのことです。
レストランで用意してもらったランチのお弁当を手に、お祭りの近くの広場で腰を下ろしました。
すると、すぐそばでランチを楽しんでいたブータンの家族が、私に微笑みかけてくれ、「よかったら一緒にどうぞ」と、自分たちのお弁当を分けてくれたのです。
食事を囲んでいるうちに、子どもたちとも仲良くなって、午後のお祭りはまるで“親戚の行事”のような、あたたかな時間になりました。
観光客として「見る」つもりだったお祭りが、いつの間にか「一緒に感じる」お祭りへと変わっていたのです。


ブータンでは、お祭りはただのイベントではありません。
家族そろって民族衣装を着て、仏さまに手を合わせる日。
仮面舞踊から仏教の教えをまなび、悪いものを払い、良い行いを重ねることを願い、心を整える日なのです。
そしてそれは、旅人にとっても、自分の内側をそっと見つめなおす時間になるかもしれません。

華やかな街のお祭りで華やかさを味わい、静かな村のお祭りで祈りの時間に身を委ねる。
そんな2つのお祭りをめぐるブータンの旅は、きっと、心に残る旅になるはずです。

【10月3日 バンコク発着】街の華やかなお祭り、村の素朴なお祭りを巡る6日間/
ティンプーとガンテ僧院のツェチュを民族衣装で見学/ブータン査証手配込・日本語ガイド&送迎と全食事付/アレンジ可

様々な仮面舞踏を見ることができます/イメージ

投稿者

  • (おもて・まさこ) 1970年生まれ、岡山県出身。 20代は会社員をしながら国内、アジア圏の旅を楽しむ。30代に旅したブータン王国に恋して、大家族での生活に惹かれ、ブータン人男性と結婚。ブータン王国のあり方、ブータン人の人としてのあり方を伝えたくて、2005年に夫の兄とブータン現地旅行代理店、Prayer Flags Tours & Adventureを開業。日本語での手配、旅行企画などを担当。農村の伝統的な家でのホームスティ、日本語も飛び交う我が家でのホームスティ、学校訪問、僧院訪問など。お客様の希望に合わせてブータンを体感していただけるプラン作りを心掛けています。個人的には、喜びを感じることは、「また会いたいと思う人、場所との出会い」。そして、「また会いたいと思ってもらえる人」を目指しています。

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