昨晩 知り合いの女子ふたりと楽しい夜を過ごしました。
ひとりは、モンゴルにしばらく在住経験があり、今は群馬の赤城山のふもとで自給自足で暮らす女子、
ひとりは、フランス、ネパールとモロッコに在住経験があり、今は都会暮らしを楽しむ女子。
食事をしながら特に盛り上がった話は、
何ともグロテスクな話題がおおかった!
まず「トイレ話」。
モンゴルの大草原で、用をたす時、他人がいたら、女子はどっちを向いて用を足すべきか?
トイレの清潔度とその国の下半身事情の関係性、
(トイレ話といえば!)中国での経験、フランスの公衆トイレの少なさ など。
次に、「食」の話から、なぜか話題は「ヤギ」について。
ネパールのヒンズーの祭り<ダザイン>の際、私がカトマンズの街のあちこちに
お供えものとしてヤギの首が生々しくおかれ、仏像に血と花びらがまかれているのを見て
「キレイ」と思ってしまった話をしたところ、
それはお祭りの時ならではで、<血はプサといって、お賽銭がわりの様なもの>とか。
反対に モンゴルでは、<大地に神がいる>ので、決して血を大地に流なぬよう
こうやってああやって、血を一滴もたらさぬようにヤギを処理します、とジェスチャー交じりで。
そして、「山」について。
モンゴルでは、山は神様なので、<指をさしたり><山の近くで、山の名前を呼んではいけない>そう。
だから、ガイドはお客様に山を紹介する際に、手をグーにしたり、手を広げて示すとか。
さらにブータンは、山は神聖なものなので<トンネルがない>、
ネパールは<山に神や人の名前がついている>などなど。
そうした<その国らしさ>や<言い伝えを守ること>を日本はかなりおろそかにして、捨ててきてしまったことを悔やみつつ、
やっぱり 書を捨て町へでかけることは「違いを知る」、とてもいい経験なのだ、
と話はまとまったのでした。
* * *
さてさて、その晩、たまたま映画「コクリコ坂」の広告を見て、ふと思ったのです。
文化は人々の生活の一端に垣間見れるもので、
すっかり核家族化しきったトウキョーという都会で、忘れられつつある<小さな言い伝え>を
ノスタルジックに上手に描いているのがスタジオジブリの映画だったりして、と。
ジブリの映画がヒットする、ということは
日本人もまだ独自の文化を捨て切ってはいない、大切にしたいと願っているのでは、と
希望を感じたのです。