近年のインターネットと携帯の普及と共に急速に変わりつつあるブータン。1999年テレビの放送と共にインターネットの普及が始まったブータンは、日々刻々と変化を遂げています。
ブータンは、国連の指定する後発開発途上国のひとつで、経済的には決して豊かな国ではありません。ブータン政府は、国内総生産(GDP)ではなく国民総幸福量(GNH)を尊重し、自然や伝統文化の保護を重んじ、自国の自然や伝統文化を破壊してまで、高度な経済成長は望んでいません。貧国でありながら、「経済成長が最優先ではない」という選択肢を政府が支持している貴重な国であるといえます。また中国とインドという大国に挟まれた地理条件の中、絶妙なバランスで現代世界を生き抜いているブータンの国際感覚も行って見ないとわからないものです。
お金とは何か?家族とは何か?宗教とは?様々なことを考えさせてくれてるのが、ブータンという国の素晴らしさなのです。「ブータンの今」を感じに出かけてみて下さい。
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ブータンの基本情報
■シーズン ベストシーズンは10〜4月。沖縄と同緯度だが、標高2000m以上。気温や四季は日本の長野に近い。変わりやすい山の天気であることも要注意。コートや手袋など防寒が必要。
■飛行時間(東京発着の場合) 日本からの直行便はない。バンコク、デリー、カトマンドゥ、カルカッタ各地から、ドゥルク・エア(ブータン航空)がパロ国際空港まで飛んでいる。バンコクの場合Toバンコク6〜7時間。1泊後バンコクからパロまで約3時間(経由地は曜日・次期により変わる)
■時差 -3時間。日本の正午がブータンの09:00
■ビザ 必要。
■パスポート残存期間 パスポートの残存有効期間は基本的に滞在日数以上だが6か月以上が望ましい。
■通貨単位 ニュルタム
■観光局のホームページ http://www.kingdomofbhutan.com/ (英語)
なぜ幸せの国?ブータン
ブータンのGDPの約60%は水力発電で、作られた電力は外国に売られ、総輸出額の40%を占めています。所得やGDPといった数値では下位の貧国と呼ばれるかもしれません。けれど、国民の9割が農民で、基本は自給自足の生活。過度な競争社会ではなく、自然と共に生きる昔ながらの伝統を大切に生活しています。教育費、病院、水道(一部例外あり)は無料。貧困問題等はなく、物乞いやスラムなどもありません。国にとって大切なのはGNP(国民総生産量)ではなくGNH(国民総幸福量)である」という考えは先進国思想へのアンチテーゼなのかもしれません。
ブータンの死生観
一方、平均寿命は67.9歳。医療の発達度合もそこそこ。病気の際、いまだ祈祷師もあります。それでも皆輪廻転生を信じ、日々の功徳を積むことを心掛け、死を受け入れているような文化が染み渡っています。おじいちゃん、おばあちゃんがたくさんの孫たちと一緒に暮らして人生を全うして行く人生が垣間見え、近代化と共に何かを捨ててきた我々には、とても幸福に感じられるのでしょう。国民総幸福量GNHという概念はもしかしたら、今の我々にこそ必要な概念かもしれません。
今おすすめのブータンツアー
【ブータンの冬】
真っ青なブータンの空の下でハイキング/プナカ・ティンプー・パロ僧院めぐりとブータンの自然を楽しむ旅 7日間
ブータンのおすすめのラグジュアリーホテル
滞在中のウェルネスやアクティビティがすべて含まれているブータンスピリット・サンクチュアリー(BHUTAN SPIRIT SANCTUARY)
「ココロとからだにいい」ウェルビーイングホテルとしては、ブータンで初めてのホテルで、基本的にオールインクルーシブ。滞在中の食事はもちろん、ドリンク(ただし一部のソフトドリンク、アルコールは除く)、ウェルネスやアクティビティはすべて無料で、陶芸やブータン料理教室、ゾンカ語のレッスン、ブータンの国技であるアーチェリー体験などのほか、ホテルにはブータンの伝統医学医師(ウエルビーイングガイド)が常駐しており、お客様からの要望に応じて、瞑想やヨガ、ブータンの伝統医学に基づいたマッサージやホットストーン、ハーブ風呂やお灸なども何と無料で受けらる珍しいホテル。
ブータンに住まう感覚で過ごせるヴィラがおすすめウマ・パロ(UMA PARO)
パロの小高い丘に建つ 元は豪農の立派な民家を改装して造られたウマパロ。内装もブータンらしさを損なっていないモダンクラシック。一軒家風ヴィラは広々したリビングはもちろん、小さなキッチン、専用のスパルームまである。
ブータンに5箇所。優雅な大人の時間をアマンSTYLEでアマンコラ(AMANKORA)
「何処に連れて行かれるのだろう?」恐らく誰もが思うアプローチで出迎え、シンプルな外観とは裏腹の完璧なサービスで対応してくれるアマンコラ。例えば遠くにドゥゲゾンを眺めるパロの贅沢なバスタイムなどは、アマンらしい演出だろう。
意外と口に合うブータン料理
「ブータン料理は世界一辛い」と言われますが意外と日本人の口に合うかもしれません。特徴は「唐辛子を普通の野菜としてよく使う」「チーズを和えるものが多い」「赤米」。ほぼ必ず食卓に並ぶ代表的な「エマダツィ」は、唐辛子(エマ)のチーズ(ダツィ)煮込み。確かに辛いですが、チーズで少しマイルドな辛さになっています。その他「パクシャパ」(豚バラと大根と唐辛子の炒め物)や「モモ」(餃子)などがよくでます。お米の他にも、東ブータンではトウモロコシ、中央ブータンでは蕎麦を主食として食べることもあり、山に囲まれたブータン料理は、意外と日本人に親しみやすいメニューかもしれません。
親日家&人気の国王
ブータンでは、ほとんどの人が知っている日本人がいます。「ダショー西岡」という国王からの最高勲章を授与された人物。彼はブータンで28年間農業技術指を行い、農作物の生産力を飛躍的に増大させた人物。ブータン人は食事をする時、いまだ感謝の念を忘れないといいます。その後、国王と昭和との皇室外交が始まり、昭和天皇崩御の際も大喪に出席されたり、東日本大震災でもいち早く来日し、100万ドルを送って下さるなど記憶に新しいことです。その際のワンチュク国王の国会でのスピーチ(PDF)の素晴らしさ。現国王の人気は現地でも高く、町のあちこちに国王夫妻の写真が飾られています。
こんなブータンツアーもあります
ココロとカラダにいいひとり旅/パロ・ティンプー観光付6日間
空港のあるパロにオープンして間もないブータン・スピリット・サンクチュアリ。空港から車で約15分程の民家とお寺しかない静かなエリアに建つ。「ココロとからだにいい」ウェルビーイングホテルとしては、ブータンで初めてのホテルで、基本的にオールインクルーシブ。滞在中の食事はもちろん、ドリンク(ただし一部のソフトドリンク、アルコールは除く)、ウェルネスやアクティビティはすべて無料で、陶芸やブータン料理教室、ゾンカ語のレッスン、ブータンの国技であるアーチェリー体験などのほか、ホテルにはブータンの伝統医学医師(ウエルビーイングガイド)が常駐しており、お客様からの要望に応じて、瞑想やヨガ、ブータンの伝統医学に基づいたマッサージやホットストーン、ハーブ風呂やお灸などが何と無料で受けらる珍しいホテル。
ツアーに参加したお客様の声
- ホームステイ,ハのステイ先の経験が忘れられません。その証拠にたった2日ではありましたが、離れる時に泣いてしまいました。お若いお母さんのホスピタリティ、常に私の事を気にかけてくださり、喉は乾いていないか、お腹は空いていないか等、気にかけて下さいました。お父さんも、気さくな方で、その笑顔、私が帰る時に泣いて下さったこと、ハグをして下さったこと、本当に国境を越えて、お人とお人の心のつながり、温かさを感じました。5年前~Bhutanに行ってみたかったのですが、期待以上のものを教えて頂きました。【今あるものに、感謝をすること】です。気候、お食事、宿泊先全て、とても貴重な経験をさせて頂きました。
- ブータンでのガイドさんについて心配でリクエストさせていただきましたが、こちらも予想をはるかに上回る方をご用意いただきました。日本語能力が高いというだけでなく、あらゆることに造詣が深く、信心深く、人格的にも優れた方でした。
- こんなに丁寧に対応してくださる旅行会社はなかなかないと思います。また次どこかに行くときはお願いしたいと思います。ありがとうございました。
- 一人旅でもとても楽しめるプランで、満足しています。色々とありがとうございました。
- 行き届いた日程表を見て行動したので、ほとんど困ることはありませんでした。そして事前情報を沢山いただいていたので助かりました。