2011.2.19 ブータンを後に

ブータンは、「観光する国」ではありません。

そこで過ごして、「感じる国」だと思います。

「幸せ」というものが「体験するもの」でも「得るもの」でもないように。

聞けば、まるでドラマの水戸黄門のように
庶民の中に顔を出し、直接問題を聞き、解決をしていく国王は
ブータン人にとって憧れであり、大好きなセレブであり、そして間違いなく国政をつかさどる国王なのです。
思わず私も好きになって、国王のバッジを買ってしまいました。

国民 皆が問題があれば、国王が解決してくれると信じ、
事実非常に分かりやすい具体的な対処をしていく
この国内でのスムースなコミュニケーション。

着物一枚を1年かけて手織る
未だしっかり残る 手間のかかるヒトの腕に残る文化。

一般の家の窓枠の形さえ規定の型のある厳しい条例のある国。
しかし、どこの風景をみても「らしく」美しい。

ブータンにいて、日本の国政を考えると、改めて悲しくなったのは事実です。

ブータンへの外国人渡航者で多いのが、
1位がアメリカ、2位が日本 というのは
何かを物語っているのでしょう。

この春から、公定料金、ドゥルク航空も値上げになるようです。

その代わり、今、各ホテルはサービスレベルを上げるよう国から要請されているそうです。

国王は「ヒトは何をもって満足を感じるのか?」を良く御存じな方なのかもしれません。

単なる旅行ではなく、国政とは?ヒトの人生とは?文化とは?など様々な感性に問いかける数日間となりました。

「幸せってなんだっけ?」

ぜひ 皆さんに訪れて感じてみていただきたいと思います。