最初から泣くとわかっているドラマや映画はそもそもあまり観ないのですが、
これは観るベキ!と友人の奨めで天王洲アイルへ。
舞台といっても、俳優2人の朗読劇。
2時間休憩なし、と聞いてなかなか長いかも、
などと思っていたら、1時間程たってからは・・・・・
もう(一応持参した)ハンドタオルで涙を拭う始末。
会場中から鼻をすする音‥
とにかく上手い、
やっぱり俳優は言葉を道具にお仕事をされている方々だ。
行ってみれば、本を読んでいるだけなのに、
会場中を泣かせてしまう。
あの超有名な韓国映画も観ていない私でも
情景が目に浮かぶ。
「私の許さないで 憎んでも覚えてて♪」
ユーミンの歌の歌詞が今一つわかっていなかった若い頃・・・
今は身に染みてわかります。
ひとに 忘れられてしまうことは、とても悲しい。
ましてや好きだった人に忘れられるなんて
飼っている犬に忘れられたら、と思うだけで悲しくなる(私だけ?)
人生の後半期、例えば体が動かなくなっても
「愛した」「愛された」という思い出だけで幸せな最期をむかえられるかもしれません。
* * * *
ところで
我々 旅行の仕事は、言わば 素敵な思い出を創るお手伝いをするお仕事。
時々友人に「俺たちのハネムーン手配してもらった時・・・」とか言われ
こちらがすっかり忘れていることがあります(失礼!)
別にドラマチックなシチュエーションでなくても
例えば10年、20年経っても、
あぁここで食べた◯◯は美味しかった!とか、
そこで出会った人のことなどの話が
ご夫婦や友達との間で交わされたたとしたら
自分は良い仕事はした!
と心から思え うれしいものです。