先週末ネパールのはなのいえのスタッフが代々木公園で「アースデイ東京2013」参加のため来日しました。
寒々しい生憎のお天気にもかかわらず、相変わらずネパール人はなせこうもシャイで柔らかい印象なのでしょう。
急遽 購入したというダウンジャケット姿でした。
はなのいえは、アスタムコットにあるパーマカルチャーを体験できる宿泊施設です。
アスタムコットは、カトマンズから飛行機で1時間、ポカラからミランチョークまで車で30分程度。
そこから1時間半程度のハイキングで山道を上がっていくと到着です。
石と木でできたシンプルで温かみのある造り。
わずか10室。それぞれの部屋にはTVなどはありませんが、シャワー、トイレ付の快適空間。
それとは別に、家族2,3人で利用できる五右衛門風呂があります。
はなのいえの素晴らしさは、<パーマカルチャー>の基本原則を生かした「暮らしのデザイン」が実地体験できることです。
パーマカルチャーとは自然のシステムをよく観察し、伝統的な生活(農業)の知恵を学び、現代の技術的知識(適正技術)を融合させることによって、
自然の生態系よりも生産性の高い「耕された生態系」を作るという理念。
はなのいえでの食事はそのほとんどが敷地内で有機栽培された農作物。
牛糞でバイオガスを作ったり、ソーラーパネル を設置し、ロッジの運営をしています。
滞在中は、有機栽培の手伝いや乳牛の乳搾り、蜜ろうからのロウソク造り、ネパール料理クッキングなど
「田舎のおばあちゃん家」にいるような体験を味わうことができます。
大地震で私たちは少なからず「電力エネルギーある日常が、絶対的ではない」体験に直面しました。
便利なものは、実は「人から<知恵>を奪っているのではないか」と、私はその時思いました。
はなのいえでの体験は、もしかしたらこれからの現代人には必要な知恵が数多く盛り込まれていると思います。
温故知新+最新の技術。
一見 素朴なようでありながら、最新を感じてしまうのは私だけでしょうか?
写真は、はなのいえで作られているリップクリームです。
野生の蜂蜜の蜜ろうやヒマワリオイルなどで作られたもので、ハンドクリームやヘアワックスとしても使用できます。
日本国内でも購入が可能です。