我が家のラブラドールレトリバーが先日14年と5ヶ月で天国に旅立ちました。
彼女(ラブラドール)は、私の家族の経営しているカフェの看板犬として、ほぼオープン当時から本当に大勢のお客様に気に入られ、当時はまだドッグカフェという言葉もなかった頃から、彼女に逢いに来てくださる方々がよくいらしてくださいました。
彼女は大型犬としてはかなり健康体で、13歳まで現役バリバリのカフェの看板犬として頑張っていましたが、昨年から少しずつ家で休んでもらうようにし、代わりに私が会社の出勤前に散歩をしていました。
つい1ヶ月位前から、後ろ脚にチカラガ入らない事があり、度々フローリングの床でこけてしまうようになりました。
ラブラドールレトリバーの大型犬の平均寿命は12.3歳です。彼女は14歳と5ヶ月。獣医さんのお話では、もう全ての肝機能は老衰しており、奇跡的に生きているとの診断でした。
この2週間前あたりから、彼女はすっかり歩けなくなり、食べ物も喉に通らなくなり、ほぼ点滴だけで過ごすようになりました。いつ吐瀉物で喉を詰まらせてしまうかわからないこともあり、誰かしらが常に看護し、夜はカフェで一緒に過ごすことにしました。
店に来てからの彼女は、寝たきりではあるものの、我々の主観だけではなく、黒眼が生き生きして、自宅にいた時より、元気な様子に見えました。
カフェの15周年記念パーティーはこの5月1.2日。
大勢のお客様の中、アイビーの席も用意し、一緒にこの日を祝いました。
そして、2日目のパーティーが無事終了し、閉店時刻深夜1時を迎えた時、
彼女の息遣いが荒くなりました。
駆け寄った時、先程までピンク色だった唇が白っぽくなり、お尻から2週間振りに便が出ていました。
彼女は逝ってしまいました。
眠るように。
まるでこの日この時刻までは生きる、と図っていたか の様に。
知らない方からすれば、ただ飼っていた犬が死んだ、に過ぎない話かもしれません。
けれど、私は人間にもできない生き様、あまりに出来過ぎたドラマチックな死に方を目の当たりにしてしまい、朝まで大泣きしたようです(ほぼ記憶なし)
何も語らず、自身の命を賭けて 様々なことを教えてくれたアイビーを心から尊敬します。
たかが犬。されど犬。