小学生の時に誰もが読んだ課題図書のひとつ「あぁ無情」。
(こうしてタイトルにするとすごい)
実はどんなに暗い映画なのだろう、と思っていましたが、
素晴らしいスペクタクル・ミュージカル映画になっていました。
ジャンバルジャン、コゼット、ジャベールをめぐる物語。
パンひとつを盗んだ罪がきっかけで、最終的に人生のほぼ半分を追われる身についやしたジャンバルジャン。
彼を追うジャベール。
それぞれの登場人物が、<自分の大切なもの>を見つけ、それをとことん守りぬこうとする話です。
自分に何かを課す意志の強さ、人を許す強さ、生き抜く強さ・・・
様々な人の心の素晴らしさが伝わる
さすが不朽の名作です。
人間として、男性として、父として
コゼットを守ることに決めた以降のジャンバルジャンの生き方は
尊敬に値します。
「グラディエイター」の肉体派イメージの強いラッセル・クロウをはじめ
美女ふたり コゼットの母アン・ハサウェイ、コゼット役のアマンダ・セイフライド・・・
世界の役者たちはなんでこうも歌えてしまうんだろう?というくらいミュージカルができることにつくづく感心してしまいました。
ラッセル・クロウは元ミュージシャン(それよりも歳が1年しか変わらないことに実は驚愕)
ヒュー・ジャックマンなど、聞けば、ダンスもすごいらしいです。
一出来る人は十できるんですな。全く悔しい・・
しかし、1800年代の匂いが伝わってきそうなパリの街。
映画「パフューム」でも思いましたが、当時のパリは相当 臭ったのではないかと察します。
2012年製作
監督:トム・フーパー
主演:ヒュージャックマン、アン・ハサウェイ、ラッセル・クロウ