大変お世話になっていた方の法事に出かけていました。
友引が間にあり、少し長めの滞在となりましたが、
そこには東京の私の身辺ではあまり体験できない
温かなご家族のお見送りの姿を拝見させていただき
大変感銘を受けました。
老若男女 1歳から90歳まで200名を超える親戚知人が集まり
故人のつながりの広さを感じました。
日常では聞くことができない葬祭のしきたり、
振舞われる日ごとの郷土料理、
毎夜語られる故人にまつわる逸話の数々・・・
核家族化からさらに分断してしまった
東京の私の家族では
到底体験できない 密接したむきだしの人間同士の関係。
これこそ、「家族」であり、「絆」というものであろうと、確信したのです。
時にシニカルな冗談を交えた
過去から受け継がれる「生きた話」や「お説教」は、
年寄りから親、子供、さらに孫へと
脈々とつたわっていく流れをみることができました。
理想的な家族を作られた故人を尊敬すると同時に
心からうらやましく思い、
本当に素晴らしい方々とお知り合いになれたことを
感謝できた数日間でした。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。