私は自分が踊れないせいか、「ダンスを見る」のが好きです。
特に、見たことない人間の動きやユニークな演出に感動します。
そしてダンサーの男女とも完璧に美しい身体。まさに理想の体型です。
モーリス・ベジャールのバレエは非常にユニークで斬新な踊り、
そして演出を楽しむことができると思っています。
私には、以前、東京バレエ団が踊った
冬眠から目覚める虫の動きがいっぱいの「春の祭典」がとても印象的だったのです。
今回は「3人のソナタ」「火の鳥」「アリア」。
加えて日本公演特別演目の「メフィストワルツ」。
今回は亡くなったベジャール氏の威光を継いだジル・ロマンという
ベジャール団歴20年のトップダンサーが美術監督。
本当にバレエ素人なので、真のファンの方には失礼で稚拙な感想ですが、
やっぱり面白かった。
「人ふたりが組み合わさった時の不思議な形」がいっぱい。
生身の人間の表現できる様々な動きとシルエット、
そして集団の図形的な動き。
印象に残ったのは、(私レベルの失礼な表現ですと)「二人羽織風」ダンス。
「メフィストワルツ」はその点で特に楽しめたし、
アンビバレントなな音楽の「アリア」も格好良かったです。
驚くべきは、私が観ていた遠く4階席からも
ダンサーの荒い息遣いが聞こえたことでした。
人を感動させるパワーには、並大抵のパフォーマンスでは駄目なんですね。
常に真剣、全力であること、がきっと大切なのでしょう。
ところで、以前全くのプライベートで友人の紹介でバレエダンサーの方にお会いしたことがあります。
ヘスス・パストール氏。
単なる陽気なスペイン人だと思いきや、
かのアメリカン・バレエ・シアターにソリストとして在籍して
いた経歴を持つ超有名ダンサーでした。
今 彼はスペインのマドリッドで、ご自身のダンス・カンパニーを結成させたようです。
いつか観に行かせていただこうと思っています。
ちなみに彼もベジャール氏の「火の鳥」と「Nomos Alpha」の2作品のタイトルロールを踊ったことがあるようです。
Jesus Pastor
英語読みはジーザス・パスター、スペイン語読みはヘスス・パストール