モンゴルのMerry Chiristmas&A Happy new year

モンゴルの暦は、ロシア正教にもとづいています。
ですから、新年&クリスマスのお祝いも、<ロシアのヨールカ祭>にならったもの。

ヨールカ祭は、西暦1月7日(ロシア暦12月25日)のロシア正教のクリスマスのお祝いですが、
ソビエト時代に宗教が否定されていたことから、
宗教色を排し、1月1日の新年のお祝いと一緒に祝われるようになったか。

つまり、モンゴルのクリスマスは、<12月31日がクリスマス、1月1日が新年>というわけです。
町は12 月中旬から準備がはじまり、ウランバートルでも、あちらこちらにツリー(ロシア語でヨールカ)が飾られ華やぎます。
けれど、基本 新年を祝う祭りですので、ツリーの傍らには、「メリークリスマス」ではなく「新年おめでとう」と書かれています。

そしてクリスマス(年末)は、会社や学校の忘年会時期。
レストランやディスコを貸切にしたパーティーが行われ、
女性はドレスで着飾りとても華やか(というより派手?)。
ザハ(市場)やデパートでもたくさんのクリスマス商品が出回わります。
特に若い男女にとっては日本と同じくロマンチックな時期であるようです。

そして、新年が明けると同時に町の中心にあるスフバートル広場などで花火が。
(零下30℃の中の花火!)
スフバートル広場では、年明けまでの時間コンサートなどのイベントが行われます…
寒すぎて、ずっと見ているのは困難(笑)。

派手なのはやはりウランバートルで、
遊牧民の生活の中では通常の一日として何事もなく過ぎていきます。

サンタクロースは「ツァガーン・ウブグン(白いおじいさん)」というモンゴル版。
ツァガーン・ウブグンは白いデールを着たモンゴル土着の神様で、同じく白い衣装を着た少女2人を連れているのが一般的。
12月31日に子供たちにプレゼントを持ってきてくれます(最近は欧米風のサンタクロースもよく見られるようになってきました)

ちなみにモンゴルでは、新年(1月1日)と旧正月(2月)、2つの<お正月>があります。
この2つの正月の違いは、その挨拶に表わされています。
・新年(1月1日)の挨拶
「Shine jiliin mend furgeyo(シンジリーン メンドフルギー)」=新年おめでとう!
シンジルはシン=新しい、ジル=年の意味です。

・ツァガンサル(旧正月)の挨拶
「Amar baina uu?(アマル バイノー)」
「Amar saikhan uu?(アマル サイノー)」
などで、「どちらもお元気ですか?」と同時に「新年おめでとう」の挨拶です。
アマルには「平和な」とか「安穏な」などの意味もあり、独特のあいさつの動作もあります。

旧正月はウランバートルなどの都会はもちろん、田舎(遊牧民)も祝います。
クリスマス(新年)の休みは1月1日のみが普通なのに対して、ツァガンサルは学校なども1週間ほど休みになるのです。

様々国で異なる こうした習わしを実体験していただくことが、旅の面白さだと、私は思います。

同じ<時>を迎えているのに、どの国も違う迎え方をすること。
便利とか、不便とかだけで物事を片づけない、
それを面白い、と思ってくれる方々の、
お役に立ちたいと 日々考えています。