昨今の東京オリンピック誘致で、何かと整備が進んでいます。
うちの仔犬達が走り回って喜んだ枯葉の空き地はいつの日か、誰も座りそうにないベンチのある
よくわからない空間になりました。
花見を兼ねた犬の散歩で目にしたのは、
密かに安泰と思っていたのどかな場所が
大規模な開発の現場になっている光景でした。
『意味のない』犬達にとって嬉しい無駄なスペースが、
どんどん無くなり、
人間にとって恐らく『経済的に意味のある』スペースに変わっていっているのです。
原発事故が未処理の国で
スポーツの世界大会が行なわれる事があるのか、
疑問に思いながら、満開の桜並木を眺めて歩きました。
海外などで見かける都市化されていない街の風景こそが、
決して美しくはないけれど
本当は人の心をいつの間にか癒してくれているのかもしれない、
と思った花見のひと時でした。