東京って面白い~星のや東京

東京の旅館

7月20日 大手町に国内5軒目の星のやがオープンした。地下鉄からもすぐで、外堀通りへもすぐなので車でも動きやすい立地。「東京の旅館」がテーマということで徹底してモダンな和のデザイン。ビル自体が江戸小紋の模様になっている。とはいえ、周りはオフィスビルなので、平日のチェックインは正に仕事中!の会社員の方々を後目にホテルに入ることとなる。 1階の木の自動ドアが開くと‥いきなり玄関から靴を脱ぎ、畳敷きとなる。その正面に縁台があり、歳時記を表現するという。この演出は、驚きがあってとてもいい。新しい畳の香りもいい。

チェックイン

IMG_6219_Rここから2階のレセプションへ移動。レセプションは広々していて、星のやらしい不思議な着物風の制服を着た若いスタッフ達が待機していた。 逗留案内と共に渡される鍵は一人ひとつ印籠袋に入っているもので、これがホテル宿泊者を示すIDになる。(例えば、外部の人は、IDが無ければ星のや東京のレストランの利用は出来ない)

お茶の間ラウンジ

IMG_6154_Rチェックインを済ませた後は部屋へ。 部屋の前に紹介されたのが「茶の間ラウンジ」。ここはいわば一般的なクラブラウンジのようなもの。各フロアにあり、24時間いつでも誰でも利用でき、冷蔵庫にあるジュースやアイスキャンディなどが食べられ、朝はおにぎり、夜は即席ラーメンなどを食すことができる。7〜21時はスタッフがいて、会話をしながら星のやセレクトの日本酒や焼酎、コーヒーなどが飲み放題で楽しめる。絵本や本などもあり、日中と夜とでセレクションが変わっていたりして面白い。

寛げるゆったりとした空間

IMG_8015部屋も畳敷きに低めのベッド。障子に囲まれた各フロアに1室のみの「菊」はかなりゆったりとした作りで、ベッドやテーブルとは別にリビングスペースにセミダブルくらいのサイズの大きなソファスペースがあり、くつろぐことができる。また星のや初の室内の大きなミラーの中にテレビが埋め込まれている。スピーカーはBuletoothで接続して楽しめるものがある。 室内のバスルームも広くて、カウチベッドがあり、タブは非常に大きく、親子で入っても充分な広さ。シンクもダブルシンク。

IMG_7906嬉しいのは館内着だけでなく、外にも着て出かけることができるヂャージ素材の簡易着物が、パジャマとは別に用意されていること。着物を普段着ない人にとっては、これも非日常で面白いはずだ。また2年前に掘り出された温泉は、褐色ががった独特の色。海水率が高いので、塩分が強くしょっぱい。ちなみに部屋風呂は温泉ではない。 こんな都会のビルの屋上で露天風呂を味わえるのは何よりも楽しい

地下鉄大手町駅の出口から徒歩3分程度。

あたりは外資系の会社のオフィスも多く、国際的なイメージが強い。様々な国の料理店が多い。 部屋からのビューはない。ないというか、本当にオフィスビルに囲まれているのである。雰囲気的には、ニューヨークのビジネス街の真ん中で、自分は着物のようなものをを着て、畳の上に寝転び、温泉に入っているのだ。その違和感が優越感となるのだろう。東京の新しい楽しみ方だ。 また日本橋や銀座などへのアクセスがよいので観光にぴったりだろう。 ちなみに私は、友人の完璧なプランニングで、日本橋へ天ぷらの夕食とアートアクアリウムを観に出かけ、翌朝は早起きして、いよいよなくなってしまう築地市場へ朝ごはんに出掛けた。大手町のアクセスの良さと温故知新を体験できる素晴らしいスケジュールだった。